SOUND INSULATION PERFORMANCE MEASUREMENT

室内遮音性能測定

室内遮音性能測定では、建物内の空間において音の伝わりやすさを客観的に評価するために騒音と振動を測定します。
この測定は専門の機器と知識を持った技術者によって行われ、住環境の快適性や建物の品質を確保するための重要な指標となります。

室内遮音性能測定

室内遮音性能測定の概要

OVERVIEW

壁、床、天井、ドア、窓などの建築部材がどの程度騒音や振動を遮断できるかを測定します。JIS規格などの標準的な測定方法に基づいて実施され、測定結果は一般的に「遮音等級」や「音響透過損失」といった数値で表されます。

測定が必要な場面
  • 新築マンションの竣工検査
  • 防音工事の効果確認
  • 建築基準法の性能規定への適合確認
  • 音響トラブルの原因調査
  • 特殊施設(スタジオ、病院、ホテルなど)の音環境評価  など
測定結果の活用例
  • 建物の品質保証資料
  • 改修・補強工事の必要性判断
  • 居住者への説明資料
  • トラブル発生時の客観的証拠  など

主な測定方法

MEASUREMENT METHOD

音源室と受音室の二つの部屋を使用して測定する方法

スピーカーから特定の音(ピンクノイズ)などを発生させ、隣室での音圧レベルを測定する方法

低音から高音まで、周波数別の遮音性能を分析する方法

代表的な測定項目

代表的な測定項目

評価方法

EVALUATION METHOD

日本建築学会による建物・室用途別性能基準出典:建築物の遮音性能基準と設計指針[第二版]日本建築学会編 技報堂 p6-p8

室間平均音圧レベル差に関する適用等級

建築物 室用途 部位 適用等級
特級 1級 2級 3級
集合住宅 居室 隣戸間界壁 隣戸間界床 D-55 D-50 D-45 D-40
ホテル 客室 客室間界壁 客室間界床 D-55 D-50 D-45 D-40
事務所 業務上プライバシーを
要求される室
室間仕切壁 テナント間界壁 D-50 D-45 D-40 D-35
学校 普通教室 室間仕切壁 D-45 D-40 D-35 D-30
病院 病室(個室) 室間仕切壁 D-50 D-45 D-40 D-35

床衝撃音レベルに関する適用等級

建築物 室用途 部位 衝撃源 適用等級
特級 1級 2級 3級
集合住宅 居室 隣戸間界床 重量衝撃源 L-45 L-50 L-55 L-60 L-65
軽量衝撃源 L-40 L-45 L-55 L-60
ホテル 客室 客室間界床 重量衝撃源 L-45 L-50 L-55 L-60
軽量衝撃源 L-40 L-45 L-50 L-55
学校 普通教室 教室間界床 重量衝撃源 L-50 L-55 L-60 L-65
軽量衝撃源
  • * 木造、軽量鉄骨造またはこれに類する構造の集合住宅に適用する。

室内騒音に関する適用等級

建築物 室用途 騒音レベル(dBA) 騒音等級
1級 2級 3級 1級 2級 3級
集合住宅 居室 35 40 45 N-35 N-40 N-45
ホテル 客室 35 40 45 N-35 N-40 N-45
事務所 オープン事務所 40 45 50 N-40 N-45 N-50
会議・応接室 35 40 45 N-35 N-40 N-45
学校 普通教室 35 40 45 N-35 N-40 N-45
病院 病室(個室) 35 40 45 N-35 N-40 N-45
コンサートホール・オペラハウス 25 30 N-25 N-30
劇場・多目的ホール 30 35 N-30 N-35
録音スタジオ 20 25 N-20 N-25
  • 注)この表の値は空調騒音、外部からの工場音のようなほぼ定常的な騒音に対して規定されている。
    変動騒音、間欠騒音、衝撃性騒音については、「建築物の現場における室内騒音の測定方法」による方法で測定された値をあてはめる。

適用等級の意味

適用等級 遮音性能の水準 性能水準の説明
特級 遮音性能上とくにすぐれている 特別に高い性能が要求された場合の性能水準
1級 遮音性能上すぐれている 建築学会が推奨する好ましい性能水準
2級 遮音性能上標準的である 一般的な性能水準
3級 遮音性能上やや劣る やむを得ない場合に許容される性能水準

正確かつスピーディな対応により、
お客様のニーズにお応えします

ネクサス分析センターは、環境計量士や様々な資格者が在籍しているプロの集団です。また、人為的ミスを排除するために、エクセルやワードなど人の手で作成するのではなく、システム化を実施しています。そうすることで、他社では真似できない正確性と報告書納品までの圧倒的なスピードを実現しています。